久慈秋まつり
KUJI Autumn festival
岩手県北地域では最大規模のまつりです。五穀豊穣や除災招福を祈願・感謝するまつりで、650年余り前の長慶天皇の御代に神社の祭典日が定められたことが始まりと言われていますが、詳しいことは分かっていません。
久慈秋まつりについて言及した最古の書物は「高山彦九郎日記」と言われており、高山彦九郎が1792年9月に当地を訪れた際に目にした秋まつりの様子を、「千早ぶる神代のことを伝えてや庭火たきつつ祭りをぞする」と和歌に残しています。
秋まつりの最大の見どころは、市内にある全8組の山車(だし)組が制作した山車のパレード。各組が歌舞伎や歴史上の物語などをモチーフに趣向を凝らして毎年新しいものを制作します。山車には、飾りがせり上がったり、煙が噴き出るなど仕掛けが施されており、パレード中に山車組自慢の「音頭」とともに仕掛けが展開されると観客からは拍手と歓声が上がります。
中日には郷土芸能パレードが行われ、各芸能団体による久慈湾小唄や、最古の盆踊りともいわれる「ナニャドヤラ」などの流し踊りが披露されます。
会場となる国道281号線の沿道は毎年多くの見物客で賑わい、山車を座ってゆっくりと見ることができる有料の特別観覧席が県北広域振興局前に設置されます。
まつり後(10月上旬頃)には、道の駅くじの風の館・山車展示ホールにそのうち1台が展示され、翌年の8月中旬ごろまで無料で見学することができます。
【日程】毎年9月第3金曜日~日曜日 ※前日の木曜日が前夜祭
久慈秋まつり実行委員会(久慈市観光物産協会)0194-66-9200